アルコール性認知症にはどのような症状がある?

認知症の一種であるアルコール性認知症は、アルコールの飲み過ぎが原因で引きこされます。通常の認知症と症状はほとんど同じですが、アルコール性認知症の人の多くがアルコール依存症の問題も抱えています。また、加齢に伴ってアルコールに弱くなることや定年退職など環境の変化が与える心理的なことが原因となり、高齢者に多く見られる病気の一つでもあります。

アルコール性認知症では多くの場合、次のような症状が見られます。歩くときに安定せずにふらついてしまったり、手の震えが止まらないことがあります。これはアルコール依存症の人にもよく見られる症状です。

さらに記憶力の低下が見られます。ちょっと前までしていたことや話していたことも忘れてしまうということがしばしば起こります。自分の置かれている状況を理解できなかったり、時間の感覚がおかしくなることもあります。

記憶力の低下は作話をすることにもつながります。これは記憶が曖昧になるため、想像したことを無意識に記憶に結び付けてしまうため起こる現象です。周りで聞いている人からすればウソのような話、事実とは全く違う話をすることがありますが、本人にはウソをついているという自覚もないので当然罪悪感もありません。

そしてアルコール性認知症の人は感情を制御するのが難しくなります。これまでケンカなどの問題を起こしたことのないような人でも怒りっぽくなることがあります。感情の抑制が効かなくなると暴力を振るうことあったり、食欲や物質欲を制御できずに勝手にものを食べたり人のものを盗んだりすることもあります。

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